ゴルフレッスン(アイアン編) - ゴルフの基本についてレッスン

クラブのグリップ地点を上下させて距離をコントロールする

距離のコントロールは、ゴルフの重要な技術になります。 しかし、人間である以上、機械のような正確なコントロールはできません。 そうなると、いかにコントロールを良くできるのか、そういった視点から考える必要があります。


まず、間違った思考としては”感覚”に頼ることです。 クラブの振るスピードや力加減などで距離を測ろうとすると、それは偶然性が高いものになります。 プロのように毎日毎日コーチのもと練習を重ねれば、それなりの結果はだせるでしょう。 しかし、仕事を持ちながら趣味でやるアマチュアでは、そのような感覚を養う時間はありません。


そこで、クラブという物の力を利用して正確性を高めることに注目します。 まず、クラブの長さが長くなればなるほどその棒の長さによって物理的に距離が伸びます。 逆に短くなればなるほど、距離はでなくなります。 その物理的な自然の力を使うことで、感覚ではない距離感を得ることが可能となるのです。


そのためには、クラブの番手ごとの自分の飛距離の正確な値を事前に知っておく必要があります。 7番なら何ヤード、5番なら何ヤードといった具合に、できるだけ正確な数値を日々の練習でだしておきましょう。 しかし、これでは範囲が広すぎます。70ヤードを狙うといった場合、それに相当する番手がありません。 そうなると、一番近い番手を使って感覚で打つことになります。 それでは意味がありません。


そうなると、今度はクラブの持つグリップを短く持つ必要があります。 このグリップ地点を下げることが一番の肝です。 先ほどの70ヤードを狙うといった場合に、その70を超える一番近い番手を選びます。 そして、その番手のグリップ地点を下げることでより狭めた範囲の距離をだすことができるのです。


ということは、クラブのどのグリップ地点を持ってスイングすれば、どの程度の距離がでるのか。 それを今度は知ることが必要になります。 けっこうめんどくさい事ではありますが、感覚に頼るよりはずっと確実性があります。 自分の力の強弱による感覚的な距離感では、なかなか自信を持つことができません。 しかし、自然の法則は裏切ることはありません。 同じ長さのクラブを振れば、多少の誤差はあるものの、一定の範囲に必ず収まってくれます。 すると、コースなどで自信をもってスイングすることができ、安定した精神状態を保つことできます。


ポイントはどこを目安とするか。さらに、スイングのスピードやトップ位置を決して変えないこと。 グリップ地点を変えた距離算出には、どこを目印にして覚えるかが重要になります。 一番目に付きやすいのはグリップラインです。 この文字を目安とすることが一番分かりやすく覚えやすいでしょう。 ただ、どこまでの距離間隔をだせばよいのか迷うところです。 基本的には10、20、30といった具合に、10ヤード単位でかまいません。 1桁ヤード単位で行うなんてことはまず無理ですし、そこまで厳密な飛距離はコースでは必要ありません。





そして、もう一つがスイングの加減は毎回同じでなければいけないことです。 当然ですね。これを変えてしまったら、せっかくクラブごとにだした距離は意味のないものとなります。 同じスイングスピード、トップ位置ということも忘れてはいけないということです。 ただ、これは人それぞれで特有のものであり、逆にトップ位置を変えたりヘッドスピードを変えるほうが難しいことになりますので、 そこまで敏感になることでもないかもしれません。


ゴルフは一見するとドライバーなどの飛距離に目がいきやすいですが、実際はそこはあまり必要ないのです。 飛距離をだすことができなくても、真っ直ぐ狙った位置に狙えるというコントロールがあれば、 必ず良いスコアを出すことができます。 練習ではついつい飛距離に目がいってしまい、フルスイングで遠くに飛ばすことに神経が集中しすぎてしまいます。 それでは目的の距離感は養うことはできませんし、ゴルフを行うことがただのストレス解消になってしまいます。 ゴルフのおもしろさは、やはりコースにでてみないと分かりません。 そのコースで必要となるのは、飛距離ではなくコントロールだという認識をもって練習しましょう。

Golf Basic Lesson

ゴルフは難しい。そして奥が深すぎる。
「ただ当てればいいだけ」という安易な考えは一切通用しない。
人それぞれ色んな独自の手法、考えがあり、何が正解ということはない。
経験を通じて得た「私的ゴルフ理論」をお伝えしていきます。