ゴルフレッスン(ドライバー編) - ゴルフの基本についてレッスン

ドライバーはアイアンに比べてなぜ難しいのか

ドライバーと通常のアイアンでは長さという点に大きな違いが有ります。 しかし、一見すると、アイアンのウエッジなどのショートと6、7番のアイアンとの間にも長さに違いがあり、 それとはまるで次元が違うようにも思われます。


ショートアイアンとミドルアイアンでは、どちらも同じイメージ、感覚で打つことが可能であり、 そこまで長さの差を感じることはありません。 もちろんヘッドの形状が一緒という点から感覚が一緒と思われる部分もありますが、基本的にはヘッドはそのフェース部分 が飛球線上を向いているのならば、基本的に飛ぶ方向に大きな違いが見られません。

つまり、ドライバーとアイアンで打ちやすさや打球が違ってくるのは、ヘッドの形状が違うという点が大きく左右しているわけではないのです。 (ある程度の影響はもちろんあります)


では、絶対的な違いはどういった部分なのでしょうか。 私が思う中では、やはり一番には長さです。 ミドルアイアンとショートアイアンでは長さの差はあるものの、極端に違うというわけではありません。 通常、ショートアイアンを練習し、徐々に長いアイアンにシフトしていくのが一般的な練習の段階です。 その流れが、同形状のクラブという点から感覚的に安心感があります。ですので、良いイメージで打つことができ、結果そこまで苦なく克服できます。 しかし、アイアンからドライバーにシフトする際、あまりの極端な長さと形状の違いから、まず”戸惑い”が生まれます。


ゴルフではイメージが大切であることは言うまでもありませんが、そのイメージが一新されると、どうしても体がそのギャップに対応できなくなります。 練習の初期段階でつまずくのは、まずこういった精神的な要素が強く現れます。 アイアンでそれなりに打てるのなら、体はすでにスイングの動きに慣れているはずです。 ドライバーはアイアンよりもかなり重たくて振り上げれない!といった物理的な要素があるのなら別ですが、 むしろドライバーのほうが軽いので、クラブに対して体がついていけないといったことはないはずです。 そうなると、当然精神的な面が影響していると考えられます。 戸惑いや不安があると、体は敏感に反応し、思いどうりのスイングができなくなります。 緊張で体が動かなくなるのと一緒ですね。


まずは、打てない打てないと悩まずに、ドライバーに慣れることが大切なのです。 ダフってしまったりトップしたり、方向がさだまらなくても、とりあえず打つことです。 しっかりと球に当てれるように、無心で打ってください。 すると方向はめちゃくちゃですが、球に当てられる感覚をイメージでき、徐々に体が覚えていきます。 まずはそこまでが基本の基本です。 そこから次のステップが、試行錯誤する段階になります。


次のステップではスライスといった方向がまったく定まらなくなる状態になります。 とりあえず、球に当てれてはいるものの、ドライバーではどうしてもまっすぐ飛ばないといった事は誰もが経験するはずです。 その原因は個々それぞれいろいろとあるとは思いますが、根本的には”振り遅れ”が大きな原因です。


まず、長さが極端に長いことにより、体の回転とヘッドスピードの同期がとれず、体はすでにインパクトの状態に関わらず、 シャフトが遅れてしまっていること。するとスイングの軌道がインサイドアウトとなり、スライスしてしまいます。 これを直すには、体の捻転についてしっかりと理解する必要があります。 体(腰)の回転と腕の振り下ろしをうまく同調させて、インパクトでは両者がアドレスに近い形になっていなければなりません。 これが非常に難しいことなのです。 アマチュアの方はどうしても腰が開いてしまって、シャフトが遅れ気味になってしまいます。 こちらの体の動き(体重移動)については次回別途ご紹介いたします。


とりあえず、ドライバーがなぜ難しいのかというのは、ある意味当たり前のことなのです。 なぜ?なぜ?と悩まずに、まずはドライバーでひたすら打ちこんで、ちゃんとボールに当てられるようになることが先決です。 あたりさえすれば、方向はどうであれ、打てる安心感がうまれ、精神的に楽に練習ができます。 トップ、ダフリ、空振りなど、ボールにまともに当てられないようなことがあると、どうしても嫌悪感がでてしまいます。 そこで諦めたり、やる気を失うことは非常にもったいないことです。 ドライバーがなぜ難しいのかということではなく、常識的にドライバーは難しいものなのです。

Golf Basic Lesson

ゴルフは難しい。そして奥が深すぎる。
「ただ当てればいいだけ」という安易な考えは一切通用しない。
人それぞれ色んな独自の手法、考えがあり、何が正解ということはない。
経験を通じて得た「私的ゴルフ理論」をお伝えしていきます。