グリッププレッシャーのタイミング
グリッププレッシャー(グリップの握力)はほとんど必要ありません。 力は入れてはいけないことは、ゴルフを行ううえで基本中の基本になります。 それは、体全体もそうですし、手の力においてもいえることになります。
ここで、一つ勘違いしてはいけないことがあります。 それは、力がまったく必要ないことではないこと。力がなければ物体を振ることなどできません。 力ははいるべきところで入らなければいけません。 ただ、その入るべき力が人間の本能的な”瞬間の力”だということです。
その自然な力を、力をいれてはいけないからといって自ら抑制してしまってはいけません。 そこがよく誤解されやすい部分でもあります。
では、その自然な力は本当に意識する必要がないのか。 ここが非常に難しい部分になります。 人それぞれ身体能力の違いがありますので、瞬間的なタイミングを察知することができるかどうかは正直やってみなければわかりません。
従って、ある程度自分でイメージしておくことも必要になります。 まず、どのタイミングをイメージすればいいのか。それは、トップから振り下ろす瞬間か、ダウンスイング中のインパクトする手前です。
後者は当然といえば当然です。当たる瞬間の力はもちろん必要になります。 しかし、ここについては人それぞれの身体能力が強く影響してきます。 しっかり瞬間をとらえられる人もいれば、タイミングがずれる方もいるでしょう。
そうなると、前者のタイミングをまずは第一に考えておくことが寛容です。 欲をいえば、トップからの切り返しも力まずに、インパクト瞬間だけ力をいれるほうがより確実にとらえることが可能となります。 ですが、そううまくはいかないのが人間です。そのためにより確実なほうを選択するのも一つの手でしょう。
ただ、トップで力むといっても、グリップを「ギュッと」握って力をいれるのではなく、シャフトを「押す」イメージで行うようにしてください。 何度もいいますが、手の力みは非常に危険なのです。手首にもろに影響があるため、テークバックでもダウンスイングでも、その軌道に間違いなく影響があります。 軌道のずれはフェースの開閉よりも厄介なマイナス要素です。もし癖が付いたりなどしたら矯正が大変になります。 ですので、力むイメージではなく、そっと押してあげるようなイメージをもってください。
押すイメージだと右手の力が必要になるので、ついついダフってしまうなんてことにもなりかねません。 そういった場合は、左手でそっと「一瞬引く」イメージでもかまいません。 ここで大事なのが「一瞬」だということ。 引っ張り続けたらアウトサイドインの軌道になってしまう恐れがありますので注意しましょう。