ゴルフレッスン(トラブル編) - ゴルフの基本についてレッスン

切り返しで上体が伸び上がりすぎるとトップする

ミスショットの中でも、それほどダメージの少ないトップですが、本番コースなどではハザード領域に入ってしまうおそれがあります。 池を越えようとショットしたら、トップして池に落ちてしまうなんてことは、誰もが体験したことがあるのではないでしょうか。


トップする原因は、ボールの上部を上から叩きつけてしまうか、もしくはフェース面の下部にボールの上部がかすってしまうことで起こります。 ボールの上部を上から叩きつけてしまうことは、それなりの経験者ならまず発生しないでしょう。 ゴルフを始めて、まだ半年以内の人など、そういったレベルの段階でしか起こりえません。 起こったとしても、偶然的なミスで、その後もそれが続くようなことはないと思われます。 問題はフェース面のスイートスポットに当たらず、ボール位置より上側を通った軌道のスイングをしてしまうことです。 一歩間違えれば空振りと考えると、以外に恐ろしいことでもあります。


そのようにトップしてしまう原因に考えられるのが、上体の伸び上がりです。 切り返しからインパクトにかけて、体が必要以上に起きてしまって、結果、ヘッドも狙っていた位置より上空を通ってしまうわけです。 右に体重をかけた状態から、左へ体重移動する際、右足で蹴り上げる力が大きすぎると、このような事になってしまいます。 切り返しのきっかけは、腰による回転と、それを止める左足がキーポイントになります。 右足はそれについていく形で次第にヒールアップしていきます。 ですので、右足の力を使って切り返しを始動されている方は、それなりに注意が必要です。


あと、アドレスで作った前傾の姿勢が、テークバックで無意識のうちに伸び上がってしまうことが原因でトップする可能性というのもあります。 前傾姿勢は、その状態を決して崩してはいけません。 その姿勢がテークバックで崩れてしまっては、せっかくアドレスでセットアップしたことが台無しとなってしまいます。 ある程度経験を積んで、体重移動について意識し始めると、左右の足の重心を考えて打つようになります。 足の重心をつま先に置くのか、かかとに置くのか、人それぞれですが、そういった足に対する意識が高くなると、 以外と上体がおろそかになってしまうものです。 特に、しっかりと体重を乗せようと、右足かかとに集中すると、体重が後方に流れて、それにつられて上体も起き上がってしまいます。


自分がどういった姿勢でスイングしているのか、案外自分では分からないものです。 経験があれば、すぐに自分の上体がどうなっているのか確認するように頭が働くかもしれませんが、 まだ初めて間もない方などは、本当に何が原因か分からないはずです。 トップが直らなければ、まずは自分の姿勢が伸び上がっていないのか真っ先にチェックしましょう。

Golf Basic Lesson

ゴルフは難しい。そして奥が深すぎる。
「ただ当てればいいだけ」という安易な考えは一切通用しない。
人それぞれ色んな独自の手法、考えがあり、何が正解ということはない。
経験を通じて得た「私的ゴルフ理論」をお伝えしていきます。