アプローチショットの基本
アプローチショットは、グリーン周りからボールをピンに寄せるショットのことを言います。 このピンにいかに寄せることができるのか。 これがスコアには非常に大きな影響力を持っています。
まず、アプローチショットには大きく3つの種類に分類されます。
①ランニング・アプローチ
ボールを転がしてピンに寄せるアプローチショット。転がる距離は大。クラブは6、7番あたりを使用する。
②ピッチ・エンドラン
ボールを浮かして、かつ、転がしてピンに寄せるアプローチショット。転がる距離は中。クラブはPW、AWなどのウエッジを使用。
③ピッチ・ショット
ボールを空中に高く上げて、ピンそばに落とすショット。転がる距離は小。クラブはPW、AWなどのウエッジを使用。
上記3つのように、アプローチにはその寄せ方に種類が分けられています。 場面によって使い分けることもありますし、人によって向き不向きがあるので、一概にどのショットが良いということはありません。
ただ、その難易度は異なります。主に①<②<③のように、球を高く上げるショットほど難しいことはお分かりになるかと思います。 転がせるショットは、ふり幅やインパクトの軌道など、考慮する部分が少なく、ただ当てるだけでよいので比較的容易に行うことができます。
選ぶ基準としてはボールとピンの距離&グリーンエッジとピンの距離です。この二つの距離の比率で適切なショットを選択します。
A:ボールとピンの距離
B:グリーンエッジとピンの距離
Aの距離の2/3以上がBの距離であるならば、ランニングアプローチ
Aの距離の半分ぐらいがBの距離であるならば、ピッチ・アンド・ラン
Aの距離の1/3ぐらいがBの距離であるならば、ピッチ・ショット
要はボールがグリーンに近いほど転がるショット、遠いほどロブショット(空中)が良いということになります。 人によってはそれぞれのショットにある程度の得意、不得意がありますので、上記のことが絶対である必要はありません。 時には、グリーン外からパターを使う人だっています。
ただし、どんな状況においても自分の得意なアプローチを使うといった頑固差はあまり良くありません。 それぞれのショットも転がる距離も違いますし、場所によっては無駄な場合もあります。
通常、②のピッチショットでアプローチされる方が多いと思われますが、私的にはランニングがお勧めです。 当たり損なってもダメージは少ないですし、パターのような感覚で打つため、非常に楽です。 ピッチの場合それなりのインパクトができなければ、チョロ玉になったり、思いもよらない方向へと飛んでしまうこともあります。
アプローチはゴルフを行う上で一番技術が要求される場面です。 練習場などでは、思いっきり振って距離がでるショットばかりを練習する方が多いですが、 一回の練習のどこかで必ずアプローチの練習は行うようにしてください。 非常につまらない練習ではありますが、それをするしないではコースではまったく違ってきます。
フルスイングばかりを練習していると、ちょっとしたコンパクトスイングがまったく駄目なんてことは良くある話です。 フルで打てるなら小さいスイングなんて余裕!という固定観念はまず捨ててください。 小さいスイングから大きなスイングまで、練習の幅を広げるように心がけましょう。