ゴルフレッスン(グリップ編) - ゴルフの基本についてレッスン

グリップ時の手首と腕の角度

アドレスでグリップしている状態で、その手首と腕との間の角度に注目してください。 まったく角度がなく(180度)、腕と手首が水平に伸びている状態になっていませんか。


この状態でテークバックすると、必ず手首の余計なコック動作が発生します。 試しにやってみるとわかりやすいと思いますが、コックを使わずに振り上げようとしてもまずあがりません。 通常、コックは意識的に行うものではなく、振り上げの過程で勝手に(自然に)行われることが理想です。





しかし、この場合は意識的にコックさせないと、クラブ自体が上にあがってはくれないのです。 この”意識的”なコックが、自然なテークバックを阻害してしまう危険性があります。 さらに、コックに注力してしまうことでグリップにも力がはいってしまう可能性もあり、テークバックでフォームが崩れることになりかねません。


こうなることの原因に、クラブのライ角が自分の身長とあっていないという事があります。 一番自分が楽な状態でアドレスしてみて、ヘッドを地面にセットした際、ライ角があっていないとヘッドの先端が浮き上がった状態になります。 すると、意識的か無意識的かは分かりませんが、ソールを地面に付けようとして自然と手首が伸びてしまいます。 ヘッドの先端が地面より多少あがることはかまいませんが、本来ならソールは地面に付いているほうがスイートスポットへのヒット率はあがります。 ですので、もし極端におかしいと気づいた場合は、クラブの買い替えを選択することも一つの方法だと思います。


腕と手首の間には多少の角度を持たせて、振り上げが自然と行える状態をまずは見つけてください。 あまり角度がありすぎると、トップでクラブがアップライトになってしまうので注意しましょう。


ポイントとして、トップ時の状態とアドレスの状態は手首と腕の角度はほぼイコールだということ。 アドレスでセットした角度は、テークバックでそのまま振り上げることでトップでもほぼ同じ角度の状態となります。 ということは、トップで自分が打ちやすいと思える角度をそのままアドレスのグリップでも同じような状態を作ればいいわけです。


スイングの過程で、たまにテークバックで振り上げてトップ地点に到達した瞬間、「あれ、これでは駄目だ」と違和感を感じることはありませんか。 ある程度練習を重ねてくると、スイングのトップ地点でその後の良し悪しがフィーリングで感じることができるようになります。 これを利用して、テークバックを何度も繰り返し、自分が「いけそう」と思えるトップ状態を見つけて、それをアドレスの際の目安とするのです。


手首は、スイングのすべての過程で大きなウエイトを占めています。 決して軽視してはいけません。この手首一つを変えるだけでも、ボールのインパクトがまったく変わることだってあるのです。 まずはスタート地点であるアドレス時の手首の状態をチェックし、あとのテークバックに良い形でつなげるようにしておきましょう。

Golf Basic Lesson

ゴルフは難しい。そして奥が深すぎる。
「ただ当てればいいだけ」という安易な考えは一切通用しない。
人それぞれ色んな独自の手法、考えがあり、何が正解ということはない。
経験を通じて得た「私的ゴルフ理論」をお伝えしていきます。