ゴルフレッスン(スイング編) - ゴルフの基本についてレッスン

ゴルフスイング7つの工程

ゴルフを始めようとする時、まず取り組むべき事は何でしょうか。

当然、練習する事ですよね。しかし、闇雲に練習しても意味がありません。ついつい、クラブを持って練習場で打ちたくなりますが、その前に知識として頭に入れておくべき基本をしっかり理解するのが先決です。

そもそもゴルフにおける基本って何?

どんなスポーツにも基本が存在しますよね。ゴルフも同じで、それを先に学んでから、そして初めてクラブを持って練習場です。練習場が先では100%お金の無駄になります。

ゴルフってボールをカップに入れる単純なゲームに見えますが、全然違います。めちゃくちゃ奥が深いスポーツです。知識ばかりの頭でっかちはよくありませんが、何も知らないのもよくありません。

そこで、ゴルフのルールを学ぼうとする方がいますが、そこはとばしてください。知識と言っても、ルール的な事ではなく、まず大事なことはスイングの基本なんです。

「クラブを振ってボールに当てるだけでしょう?」

完全になめてかかると、痛い目にあいます。これは断言できます。初めてクラブを振って、ちゃんと当たって真っ直ぐ飛ぶ確率は0と言ってもいいでしょう

野球とか、初めてでも打てたりする人いますよね?実は、ゴルフってそれとは性質が異なるんです。

当たればOKではないんです。当たっても、真っ直ぐ飛距離を出して正確に飛ばすこと。これが求められます。

ボールに当たる人はいると思いますが、真っ直ぐ飛ばすことは容易ではありません。そのためにも、必要なことはこれです。

ボールを真っ直ぐ飛ばすためのスイングを身につけること

めっちゃ当たり前ですが、これが超大事なんです。これが全てと言っても過言ではないでしょう。

ゴルフスイングの7つの基本工程をまずは覚えること

スイング=クラブを振る事

言葉で聞くと簡単そうに感じますよね。でもですね・・

この単純な一振りのために、恐ろしく試行錯誤して色んな知識を習得して、何度も何度も練習することになるんです。

脅しているわけではなく、本当にそうなんです。それほど、難しいものだとご理解下さい。

そこで、まずはスイングの7つの工程を覚えましょう。

アドレス

これは、ボールの前に立ってクラブを構えるって単純なファーストステップです。基本中の基本ですね。

構えるだけの事なのに、アドレスなんて名前がついてるのですが、どんな工程にも、それにはちゃんと存在理由があります。

ここで一言

アドレスによってその後の工程の良し悪しが決まる

これはしっかり頭に入れておいてください。何事も始まりが肝心ですが、ゴルフにおいては恐ろしく大事なステップです。ここでつまずけば、その後は何をやってもダメなパターンに陥ります。

では、アドレスにおいて重要なポイントをご紹介します。

  • 正しい姿勢とは
  • クラブヘッドの位置
  • スタンス(足の開き幅・位置)
  • グリップ(握り方)の確認
  • 精神統一

正しい姿勢とは

アドレスで考えるべき一番大きな要素は姿勢です。

この姿勢次第でスイングが大きく変わります。

基本は「前傾姿勢を保つこと」

そのためにも、重要なポイントが4つあります。

①後頭部から背中をピンと伸ばす(背筋をのばす)

ここが一番重要なところです。

背筋を伸ばすこと

猫背は駄目です。猫背にならないためにも、後頭部から背筋までを意識してください。

後頭部が下がると、顎が下がり、背筋も曲がってしまいやすくなります。

顎を引いて、背筋を伸ばす

まずはここですね。

②お尻は突き出すイメージ

背筋を伸ばすためにも、お尻を突き出す感覚でやってみると掴みやすいです。

お尻に力をいれると、自然と上半身は真っ直ぐ伸びてくれます。

ただ、あまりに突き出す部分を強くしすぎると、今度は頭が上がってしまいやすくなります。

重い荷物を持ち上げようとすると、頭が上がってしまいますよね?

それでは前傾姿勢にならず、姿勢良く椅子に座ったような、上半身が直立したフォームになってしまいます。

あくまで、前傾になっていないと駄目です。

③足はくの字に。少しつま先よりにウエイトする。

足はピンと伸ばしてはいけません。

重心を腰に持ってくるイメージで、少しくの字になるぐらいに保ちます。

そして、かかとではなく、少しつま先よりに体重をかけます。

ただ、つま先にかけすぎるのはいけません。

かかととつま先の中間より少しつまさきよりみたいな・・

そんな微妙なバランスで調整します。すると、うまい具合に前傾姿勢を保ちやすくなります。

④腕は真っ直ぐ伸ばして、顎下のラインをイメージする

両腕とも真っ直ぐ伸ばします。

腕が曲がるのはNGです、

そして、顎の下に直線をイメージし、そのライン上に手がくるようにクラブをセットしましょう。

そのラインより手が前にでたり、逆に後ろ過ぎたりすると良くありません。

クラブを握る手の位置は、顎下に持ってくる

それを意識しておくことです。

手を後ろに持ってきてしまうパターンがけっこう多いので、気をつけましょう。

クラブヘッドの位置

アドレスでは、クラブヘッド(クラブの先端の事)をボールの前にセットする動作を行います。

ボールの前に立って、クラブをセットせずにいきなり振りかざす人はまずいないでしょう。

このヘッドの位置、これが重要なポイントの一つなんです。

ヘッドはボールから何センチ離してセットすること。

なんてルールは存在しませんので、このヘッドの位置もアドレスの段階で自由に決められます。

最適解は人によって違ってきます。これは、その人が今までの練習や経験で培ってきた指標があるからです。

この位置では駄目だったが、このようにしたらうまくいった!

こんな経験を今から嫌でも体験していきます。長年の練習の過程で、自分にとって一番良い場所を発見できるわけですが・・

まず、定番の位置というか、「基本的にはこうしたほうがよい」というものは存在しますのでご紹介します。

フェース(ヘッドの中で、ボールが当たる面のこと)が飛球線上を向くようにセット

飛ばしたい方向(飛球線方向)とフェースの向きが同じになるようにセットすることが基本です。

これはNGですね。ボールは理論上はフェースの向きへ飛んでいくので、これでは狙った方向と違ったところへ飛んでしまいます。

フェースの中心(スイートスポット)がボールの側面の中心を向くようにセット

フェースの中心付近にボールを確実に当てることができれば、飛距離・弾道・方向すべてがベストなショットになります。

ナイスショットと呼ばれること間違いなし。

この中心エリアのことをスイートスポットと呼びます。

このスイートスポットとボールの側面が同じ線上になるようにセットするのがセオリーです。

飛球線の方向とフェースの向きが一緒でも、このようにスイートスポットからはずれてしまうと、ミスショットになる確率が高くなります。

セットするヘッドとボールの距離は、ボール半個分ぐらい空けてセット

おおよそ半分ぐらいの間隔でセットすることが適切とされています。

しかし、この間隔というのは、自分のスイングスタイルによって変わってくる部分でもありますので、必ずしも遵守する必要はないです。

あくまで目安です。自分の練習でベストポジションを掴んでください。

スタンス(足の開き幅・位置)

スタンスとは、両足のポジショニングのことをさします。

  • 足の広げる幅はどれくらい?
  • 両足の位置間隔は並行?それとも右足が前で左足が後ろがいいとか?

上記2つが疑問になりそうな部分ですね。 実は、このスタンスによって飛距離と方向がけっこう変わってくるんです。

スタンスというのは、アドレスの中でも大きなウエイトを占めているので、ここはしっかり頭にいれておきたいところです。

スタンス幅はどれくらい?

足の広げる幅 = 両肩と同じぐらいの幅

これが理想とされています。

しかし、幅が広い・狭いによってお互いメリット・デメリットが存在します

スタンス幅が広いことによるメリット

足を広げてみると分かりますが、重心が安定し、ゆったりと大きなスイングができることが分かると思います。

安定した土台(足腰)により、体重移動がしやすく、パワーのあるスイングを行うことも可能です。

スタンス幅が広いことによるデメリット

体の回転に制限がかかります。これが大きなデメリットです。

足幅を広くすることにより、腰が回しづらくなりますので、手だけで打とうとする手打ちスイングになりやすいんですね。

初心者時代は、腰の回転でスイングすることが絶対必要になってきます。これがないと、まず安定して真っ直ぐ飛ばすことができません。

ですので、スタンス幅を広げることはあまりオススメできないところです。

スタンス幅が狭いことによるメリット

腰の回転が行いやすく、体の自由度が高くなります。

例えば、飛距離の短いショットを打つ場合ですね。

あと2m先付近のあの場所にピンポイントに落としたい・・

こういった小回りが効くスイングが可能です。

スタンス幅が狭いことによるデメリット

足幅が狭くなればなるほど、土台の安定性がなく、パワーがだせません。

これは何となく感覚で分かると思います。試しに両足をくっつけてスイングしてみてください。

体はグラグラですよね・・

バランス型の中間がベスト

ドライバーショットはスタンス幅は広く、グリーン周りのアプローチショットはスタンス幅を狭く。

こうやって要所要所で使い分けする場面もでてきますが、通常のスイングにおいては「広すぎず、狭すぎず」がベストです。

これは、初心者の方には特に言えます。

安定性とパワー、最初の頃は欲張ってどちらも求めてしまうので、極端に広げ過ぎたり、狭くなりすぎたり、あっちこっちとフォームが安定しません。

そんな事にならないように、スタンス幅は肩幅と同じにする!

こうやって自分の中で決めうちしておくと、練習の質が上がるのでオススメです。

両足の位置は?

スタンスのもう一つの大きな要素として、両足の位置関係というものがあります。

ちょっと意味が分かりづらいと思いますので、図解します。

クローズスタンス(図の右)

飛球線上に対して、左足を前に置くスタンスです。このスタンスでは、体が右方向を向いているため、単純に真っ直ぐ打つと、目的の方向よりボールが右側に飛び出してしまいます。

スクエアスタンス(図の真ん中)

両足が平行に揃ってるスタンスです。

これが大前提であることは言うまでもありません

初心者時代は、まずこのスタンスで真っ直ぐ飛ばすことだけを意識しましょう。

ボールが右へいったり、左へいったり、そういたミスショットの原因として、スタンスがスクエアになっているかどうか、それも大事なチェックポイントです。

オープンスタンス(図の右)

クローズスタンスの逆バージョンで、飛球線上に対して、右足を前に置くスタンスです。 このスタンスでは、クローズとは逆で、ボールが左側に飛び出してしまいます。

結論!スクエアスタンスだけを意識する

オープンスタンスとクローズドスタンスを使いこなすのは、中~上級者になってからです。

意図的にスタンスを変えて、状況を打破したり、問題を解決したり、そういったトラブル脱出時に使用したりします。

基本的な事を学ぶ段階では、まったく覚える必要なしですが、一応ご紹介しておきました。

とにかく、両足は目的の方向に対して必ず揃えて、体と飛球線が平行になるように心がける事!

これだけを意識しましょう。

グリップの確認

アドレスでは、クラブの握り方もしっかり確認する必要があります。

まず、グリップって何?という話ですが。

実は、グリップという言葉については、正直定義が曖昧な印象です。というのは、グリップが名詞なのか、動詞なのか、混在して使われるからです。

グリップ = クラブを握ること or 握り方

または

グリップ = クラブの握るエリア(ゴムの部分)

正直言い方について、そこまで意識する必要はありませんが、クラブを握るという感じで覚えておけば問題ないかと思います。これから先、嫌というほど耳にします。

それでは、まずグリップの種類(握り方)についてご紹介しましょう。

  • オーバーラッピンググリップ(図左)
  • インターロッキンググリップ(図真ん中)
  • テンフィンガーグリップ (図右)

これら3種類のグリップの内、どれが良いのか。

主流はオーバーラッピンググリップです。

私はインターロッキンググリップを採用していますが、人気のグリップはオーバーラッピングのようですね。

それぞれの違いは左手人差し指と右手小指の使い方です。

オーバーラッピンググリップ

左手はすべての指でクラブを握り、右手の小指だけを左手の上に覆いかぶせる形で握るスタイルです。重ねるという意味で、オーバーラッピングという名前がついてます。

このグリップの利点は

  • 左手のリード力が上昇
  • 右手の力の抑制

これらについて詳しく説明します。

左手のリード力が上昇

いきなりこんな事言われてもさっぱりですよね。

ゴルフの世界では「左手主導」という言葉が存在します。

左手を制するものはゴルフを制する

すいません。これはボクシングの名言ですね・・(左手を制するものは世界を制す)

しかし、ゴルフにおいても同じ事がいえるぐらい、左手が超大事なんです。

左手でスイングをリードすること。これが一番理想のスイングを実現可能であり、さらにそれが基本ともいえます。

その左手リードのスタイルでスイングする場合、左手の指がすべてグリップを握っているオーバーラッピングは、左手の自由度が高く、リードしやすいメリットがあります。

右手の力の抑制

左手が超大事ということは、逆をいえば右手が不要ともいえます。

右手を上手に使いこなせれば、それは武器となりますが、初心者時代はまず厳しいのが現実です。

利き手となるため、どうしても右手のパワーバランスが高くなり、結果右手主導のスイングになりがちです。

初心者の時期は、スイングにおいて右手は邪魔な存在だ

それぐらいに認識しておいて問題ありません。

そんな邪魔な右手を抑制できるというのは、けっこうなメリットになります。

インターロッキンググリップ

左手の人差し指と右手の小指を絡めた形で握るスタイルです。

絡めるというところから、インターロッキング(組み合わせ・かみ合わせ)という名前がついています。

このグリップの利点ですが

両手の一体感がでやすい

これ一択かなって気がします。

オーバーラッピングに比べて、明らかに握りやすいし、持ちやすいです。そして、クラブが手から抜け落ちる心配もありません。

これは両手が絡まっているから。というのもありますが、「右手の自由度が高い」という点も大きいです。

このグリップは、左手と右手が均衡した力で握ることなるので、必然的に利き手の右手が使いやすくなるんですね。

さて、私自身はこのグリップを採用しています。

なぜか

初心者時代に握りやすかったから。そして、タイガーウッズと同じ握り方だったから

最初の動機はこんな感じです。

しかし、今となってはグリップは変えられませんが、実は後悔しているんです・・

インターロッキンググリップのデメリット

手主導に陥りやすい

これです。

左手主導が良いと言われるゴルフの世界で、右手主導のスイングになってしまったこと。

これが、当時はきつかった記憶があります。

このグリップは最初に握りやすさを感じやすい分、採用してしまいやすいですが・・

もし右手主導がうまく使いこなせないと、初心者時期から抜け出せなくなる可能性があることは覚えておきましょう。

ミスショットが連発し、安定しない時期が長く続きましたよ。

今更グリップを変えることは、あまりにもリスクが高いのでしませんけどね・・

テンフィンガーグリップ(ベースボールグリップ)

このグリップは、10本の指すべてがクラブに触れています。

したがって、テンフィンガーグリップと呼ばれていますが、バットを持つように握ることから、別名ベースボールグリップなんて呼ばれてもいます。

左手と右手が完全に独立しており、圧倒的な握りやすさは言うまでもないですね。

何か棒状の物を持つ時って、大抵はこの握り方ですよね。バッドもそうですが、ほうきとか、パイプとか、非常に馴染みやすい握り方です。

他のスポーツにおいても、テニスや剣道など、必ず10本の指でしっかり握るスタイルですよね。

世間一般的に慣れ親しんだ握り方といえます。

こちらのグリップは、オーバーラッピングやインターロッキングに比べて、人気は低めです。

感覚的には一番振りやすいスタイル

オーバーラッピングやインターロッキングのように小指が絡んできませんので、それだけで圧倒的に振りやすいです。

振りやすいって感覚は意外に重要で、その感覚一つでスイングも大きくなり、ミート率も上がります。

その効果もあって、最終的には飛距離を稼ぐことも可能です。

テンフィンガーグリップのデメリット

安定性が保ちづらいです。

なぜかというと、両手が独立した握り方なので、手とクラブの一体感が低くそれぞれの手の動きによって、スイングに大きく影響してしまうからです。

スイングの基本練習は、とにかく振って振ってフォームを安定させることです。

この過程で、右手に力を入れてみたり、左手を弱くしてみたり、そういった試行錯誤を繰り返し、ようやく体が覚えた安定したフォームを手に入れることができます。

このちょっとした手の動きでガラっとスイングフォームが変わってしまう可能性を秘めてます。

どのグリップが良いのか

結局のところ、これは自分の感覚的な要素が強いです。

どのグリップにおいても、合う人はピッタリ合うし、合わない人はまったく合いません。

個性の部分が強く、最終的には

どのグリップが自分にとって握りやすいのか

このフィーリングで決めるしかありません。

例えば、私の場合はそのフィーリングで選びましたが、後々失敗したと後悔しました。

でも、これは、どんな練習をして、どんな経験を積んだのか、その過程がなければ予測できません。

ですので、「おっ、握りやすいし、振りやすいなー」って、そうゆうものが見つかれば、それで決めればよいと思います。

ただ、私的にはオーバーラッピンググリップがオススメです。

まず人気が一番高いので、ノウハウがたくさん発信されており、情報が手に入りやすいです。

そして、左手主導のスイングを身につけるための一番の近道になりそうだからです。

グリップの変更はお早めに

もちろん、練習していく中で、グリップが合っていなかったと判断できたなら、他のグリップへ変更することも悪いことではありません。

そうゆう事例は数多くあります。

しかし、それはフォームが安定するまでの話です。

早い段階なら修正はききますが、かなり練習積んでフォームが固まってしまった後の場合、変更することは想像以上に大変です。

私もそうでした。

変更したいと思った時にはすでにフォームがガチガチに固まっており、ちょっとグリップを変更してみると、もっともっと悪い状態に陥りました。

最終的には無理だと判断し、そのグリップのまま踏ん張った苦い記憶があります。

精神統一

簡単に言えば、ここでリラックスしろって事です。

ゴルフには打ち始めるまでの制限時間は決められていません。

スポーツって、相手の行動に対して何かをするような受動的なものが多いですが、ゴルフは完全に能動的です。誰かの影響を全く受けない天外孤独なスポーツです。

ですので、自分の好きなタイミングでスタートして良いわけです。

まずは軽く深呼吸して、精神を落ち着かせます。ゴルフは精神的影響が非常に大きいスポーツです。焦って打ってしまう事だけは避けましょう。

ここで重要なことは 自分にとって精神を落ち着かせる最適な方法をルーティン化すること。

自分自身をベストな状態にもっていくための暗示のようなものですね。これは人によって様々な方法があります。

例えば、アドレスに入る前に軽くジャンプする、思いっきり深呼吸する、目を閉じてイメージする、などなど。

私的には腹式呼吸などがおすすめですが、このルーティン化については、初心者時代はそこまで深く考えないでも問題ないでしょう。

まず、練習場では必要ないことです。

ただ、普段からその事を意識してクセをつけていると、いずれ実際にゴルフ場に行ってラウンド(コースをまわる)する場合、メンタルの安定性が全然違います。

テークバック(バックスイング)

アドレスから次の2ステップ目の工程になります。

実際にクラブを振り上げる工程になりますが、この工程をテークバック(バックスイング)と呼びます。

スイングの始動部分ですので、ここも重要な工程です。

テークバックの重要ポイント
  • 振り子の軌道をイメージする
  • 体(腰)の回転を意識する
  • スムーズな体重移動
  • 手首の使い方(コック)

振り子の軌道をイメージする

振り子を想像してください。

振り上げと振り下げが同じ軌道になりますよね。

これが、テークバックで考えるべきイメージです。

つまり、次の振り下ろしの場面に大きく影響を与えてしまうと言うことですね。

振り上げがダメなら、次の振り下ろしもダメになる

極端な言い方ですが、それを頭に入れて練習することが大事です。

体(腰)の回転を意識する

テークバックでは、単純に手を使ってクラブを振り上げればいいのではありません。

腰の回転を使うこと(体の回転)

これを念頭に入れておいてください。

どうゆうことかと言うと

手を使いすぎるな!

これが一番言いたいことです。

当然、手を使わないとクラブは振り上げることはできませんが、手だけではダメです。

なぜか

  • パワーが出せない(力不足)
  • 再現性が低くなる(安定性不足)
パワーが出せない

これは何となく想像できると思いますが、相当ひ弱なスイングになるので、当然パワー不足により適正な飛距離が出せなくなります。

野球と同じです。腰の回転のない手打ちスイングでは、ホームランは絶対狙えません。

再現性が低くなる

これは、別の言い方をすれば、安定したスイングが行えないと言うことです。

ゴルフで大事なことは、スイングを何回行っても、毎回同じ軌道を描くスイングが行えること。

スイングの再現性の高さ = 安定したフォーム

安定性が低いということは、ミスショットが必ず多発します。

毎回同じように打てれば最強ですが、その逆は最悪です。

手を使うなということではない!同調させるイメージが大切!

手を使わないとクラブは振り上げられないので、使うな!ということではないんです。

手を使う割合を低くして、体の回転と同調させて振り上げる

へそとグリップを意識すると分かりやすいです。

クラブを振り上げてから、クラブが水平になるまでの軌道において(ハーフスイング)、へそとグリップが紐で結ばれている感覚をもつ

これは、なかなか効果的な方法ですよ。

意識すると、ハーフスイングが断然スムーズになります。

へそをイメージするために、意識の割合が手ではなく、腰付近に集中してくれるからです。

スムーズな体重移動

体を使うという点では、回転の他に必要な事があります。

体重移動の概念です。

テークバックでは右側に振り上げるため、体重は右側から左側に移動するはずです。

自然にテークバックすれば、体重移動も自然と行われる

そう考えてしまいそうですが、それでは危険です。

スエー現象

右側への体重移動の割合が大きすぎると、スエーという体の軸が移動してしまう大問題が発生してしまいます。

このスエーは、けっこうやっかいなものです。

まず、これは客観的に見ないと判別が難しい。スエーに陥ってると自分ではなかなか気づきません。

何度やってもミスショットの連続で、「どうして、どうして」と悩まされることになる要因の一つですね。

体の軸について意識する

考えるべき軸というのは、頭のてっぺんから地面までの直立の線です。

この軸が左右にぶれることなくテークバックできること

それがスムーズな体重移動といえます。

しかし、初心者の方は高い確率でスエーになってしまいます。それは、フォームが固まっていないからです。

ゴルフを始めた当初の「体が覚えていない・慣れていない状態」では、軸はブランブランに揺れます。

この軸を安定させるためには、最初にその概念を理解して練習することです。

それを分からないままにクラブを振り続けると、間違った形でフォームが固まってしまいます。

スエーの原因は「欲望」それを取り去る事で解消される!

そして、何より大切な事は欲をださないことです。

飛ばしたい!

この想いが強くなると、体は自然と大きく振り上げようと動いてしまいます。

これがスエー現象に繋がります。

飛ばそうとする欲望は、初心者時代には非常にやっかいな誘惑です。

飛距離がでるショットというのは、練習場でも本番のラウンドでも注目されます。

あの人のように飛ばしたい・・

最初の頃は周りに影響されやすいため、練習場で隣にすごい人が現れた時にはもう・・

まず、真っ直ぐ飛ばすこと!それだけを考えてください。

飛距離は二の次です。

ラウンド(コースを周ること)することになると、嫌でも痛感します。

飛距離 <<<< 正確性

飛距離の欲望を取り去ると、自然とスイングはコンパクトになっていきます。

最初の頃は、その状態(その考え)で練習することが必須です。

手首の使い方(コック)

ゴルフには、コックという言葉があります。

スイング中において、手首を曲げる動作のことを「コックする」とよびます。

※厳密には手首を親指側に曲げる動作のこと(手首を手のひら側や甲側に曲げることはコックとは呼ばない)

通常、クラブを振り上げると、自然に手首がL字に折れ曲がっていることが分かります。

何も意識していなくても、自然とそうなっていたりします(そうならない人もいますが)

これは、どのタイミングで曲げているか分かりますか?

ここは個人差があります。

テークバック始動時にいきなりコックする方もいます。

逆に、トップ付近(クラブを振り上げた最終地点)でコックする人もいます。

いきなりコック = アーリーコック

あとからコック = レイトコック

こんな名称で呼ばれていますが、実はこのコックについては、初心者の頃は意識し過ぎないようにしたほうがよいです。

コックを意識するとリスクが高い

このコックを意識的に操作すると、フォームがガラッと変わる恐れがあります。

特に、アーリーコックからレイトコックに変えるような、大幅な変更。これは非常にリスクを伴います。

それでなくても、例えば

手首を曲げる動作をちょっと変えてみる

こんな些細なイメージチェンジでも、簡単にボールの方向は変わってしまいます。

手首のちょっとした動作、これでスイングが崩れるリスクがあることは覚えておくべきです。

コックにもメリットはある

リスク大ではありますが、それは初心者時代は!という限定的な話です。

コックをうまく使うことで受けられるメリットがあります。

それが、飛距離です。

安定性が求められる最初の時期には不要ですが、その次のステップではコックが一つの要になります。

コックをスイング中に深く留めておき、インパクトの瞬間にリリース(手首を元の状態に開放)する

これが飛距離UPに繋がります。

もっと砕いて言うならば、コンパクトなスイングでも、コックを上手に使うことで、飛距離を伸ばすことができる

という事です。

コックを意識するのは中級者レベルになってから

最初の頃からコックについて念頭に入れて練習される方もいます。

しかし、私は経験上、オススメできません。

手首のことよりも、まずはフォームについて意識すべきという考えだからです。

手首の動作はクラブの状態にもろに直結しやすい部分です。

それゆえに、危なすぎます。そこをいじるのは。

しかし、テークバックの過程で、必ずコックは必要になります。そうしないと、振り上げ最終地点でクラブの状態がL字にならず、直立したり、斜めになったりおかしな状態になるからです。

そのように

コックしなければいけない所でできていない状態

その場合は一刻も早く意識すべきと言えます。

「でも、飛距離を出すためにはコックを使うって書いてあったから」

このような高みを目指す改良は、最初の段階では避けるべきだと思います。

そういった事は、脱初心者であり、それなりに経験を積んでから行うべきことです。

それよりも、まずはスイングの基本をしっかり学んでフォームを固めていくことが先決です。

トップ(振り上げの最終地点)

テークバックの最終地点であり、スイングの折り返し地点の工程をトップと呼びます。

トップにおけるフォームは、ほとんどアドレスとテークバックで決まります。

つまり、トップの状態によって

前工程の良し悪しが分かる

ということにもなりますね。

ボールを打つ前に、このトップの状態で止めてみて、一旦自分を観察してみることも必要な練習の一つになります。

さて、どういった状態が良いのか、実はこれには色んな理論が存在します。

人によってこれがいい、これが駄目などなど。

ですので

初心者の頃に抑えとくべき基本的なポイント

としてご紹介しますね。

頭の位置がアドレスの時と一緒になっているか

アドレスの時とトップの時で頭の位置を比べてみてください。

頭が大きくずれていたりすると、それは軸がぶれている証拠です。

基本的には頭の位置はアドレスからトップまで変わらない状態がベストです。

特に、前項でも説明した「スエー現象」には気をつけましょう(初心者時代には知らぬまになっていることが多い)

左腕の肘が曲がっていないか

これはけっこうありがちです。

トップの状態で、左腕が真っ直ぐ伸びてますか?

肘が曲がっている方は、単純に力が弱かったり、肘を真っ直ぐ伸ばすと違和感を感じる人だと思います。

違和感があっても、ここは絶対真っ直ぐすること。

力が弱くて、真っ直ぐするのがしんどい・・

それでも真っ直ぐにしてください。

肘が曲がっていることは、100%駄目なんです。

ここは理論うんぬんを学ぶよりも、そうしなければいけない!

そう思ったほうが早いです。

右脇が開いていないか

右脇に注目です。

力んでオーバー気味にテークバックすると、右脇が開いてしまい、クラブの位置が極端に高くなります。

原則を言えば

脇は締めて、開けては駄目

です。

しかし、ちょっと例外もあります。

力の弱い人がパワーのあるショットを生み出す方法として、この右脇を開ける方法があるんです(ただし、開けすぎるのは駄目。少し開けるイメージ)

女子プロの選手とかそうですね。

右脇をあけることで、大きな孤を描くフルスイングが可能になるので、脇を締めるスイングよりは飛距離がだしやすいメリットがあります。

ただ

初心者の方は脇を締めたほうが無難です。

というのも、右脇をあける行為は、やっぱり安定性にかけます。

もちろん、それでうまくいけば問題ありませんが、かなりの確率で努力が必要です。

パワーも必要ですが、まずは真っ直ぐ飛ばせる正確性がより大事です。

アドレスの前傾姿勢を保てているか

アドレスで作った前傾姿勢は、トップの時にも同じ状態を保っている必要があります。

ここがくずれてしまうパターンが多いです。

特に状態が上がってしまうケースです。

最初の頃は、前傾を保つのはけっこう窮屈に感じてしまうので、テークバックでどうしても上体が起き上がってしまう傾向があります。

ここは注意しておきたい部分です。

テークバックの時に体重を右足かかとにかけすぎないようにすること。

テークバックでは、右に振り上げるので、どうしても右側にウエイトが強くなりやすくなります。

さらに、つま先よりかかとの方が体重ってのせやすいですよね?

結果、上体が上がってしまいやすくなるんですね。

鍵は体重移動ってことです。

ダウンスイング(切り返し)

いよいよボールに当てる一歩手前です。

振り上げたクラブを一気に振り下ろします。この振り下ろしをダウンスイング(切り返し)と呼びます。

ダウンスイングで一番重要な事は、力まないことです。

アドレスやテークバックと違って、この工程は高速の領域です。なかなか意図的に何かを行うことは非常に難しい。

できることは、振り下ろしの瞬間にグッと力まずに、力を抜いて自然な運動に任せること。

初心者の頃は、まずはこのリラックスしたフォームで振り下ろす事を体に覚えさせましょう。

アドレス→テークバックという流れを通してダウンスイングのフォームが概ね決まります。

もうやるだけやったというイメージですね。

ただ、いくら高速とはいえ、何かを意識しておく事で改善・改良できることも事実です。

そこで、重要なイメージポイントがあります。

イメージポイント
  • 腰から始動する
  • 頭は常に固定して、目線はボールのみ
  • 上半身はリラックス・下半身には力を入れる
  • 軌道は内側からインするイメージ(インサイド)

腰から始動する

ダウンスイングに入る時、まず手(腕)に力を入れてクラブを振り下ろそうとします。これは当然の意識ですよね。

でも、これでは駄目なんです。

ダウンスイングのトリガーは、からです。

なぜかというと、手を先行させると、腰の回転の前にインパクトしてしまい、手打ちになってしまうからです。

まずは、腰を回そうとする意識を先にもつ事です。

そうすると、慣れてくれば自然と腕もついてきます。

慣れない内は、ボールに当てる前に腰が回りすぎたり、手がついてこなかったり、色々とやりにくさを感じるかもしれません。根気勝負ですよ。

具体的な流れとしては、腰から始まり、肩が回って、腕がおりてきて、手首のコックがリリース(手首が元の状態に戻る)

この順番の流れを意識して練習です。

頭は常に固定して、目線はボールのみ

ダウンススイングにおいても、頭の位置はぶれないように意識してください。

特に、ここでは体重が右から左に流れるので、それと一緒に頭が移動してしまいがちです。

頭が動かないようにするには、体全体の一本軸に注力するとイメージしやすいです。

軸が傾かないように体を回転させること

そして、目線は常にボールです。

ただし、ボールに注視しすぎると、姿勢が前のめりになってしまう可能性があるので、あくまで目線をボールに合わせる程度で。

ボールを打つ!ボールを打つ!

そんな風に力まないように。

上半身はリラックス・下半身には力を入れて

ダウンスイングの鍵は、上半身を使いすぎないことです。

ボールを打つ前の工程ですので、自然とクラブのフェースがボールに向かうように体が動いてくれます。

ここで上半身に操作を入れてしまうと、スムーズなスイングの妨げになります。

自然に、リラックスしましょう。

しかし、下半身は別です。

ここは土台部分ですので、ここに力が入っていないと、フォームが前に突っ込みすぎたり、体が思いっきり左に流れすぎてしまったり、スムーズな体重移動ができません。

ポイントは、股関節です。

股関節のウエイトを右から左へ移動するイメージでダウンスイングを行うと掴みやすいです。

初心者の方でよくあるのが、体(腰)が左に流れ過ぎてしまうこと。腕が追いつかずに、振り遅れてしまうパターンです。

股関節に力を入れることで、その流れ過ぎてしまう回転にブレーキをかけることができます。

左側の足にも力を入れると、尚良いですね。

軌道は内側からインするイメージ(インサイド)

ダウンスイングの軌道についても意識してみましょう。

なかなか自分では気づきずらい部分ですが、一度側面から自分のフォームを動画で撮って見てみることを強くオススメします。

まず、基本は「インサイド」の軌道です。

これは、飛球線上に対して、内側から弧を描く軌道のことを指します。

逆に、外側からの軌道は「アウトサイド」と呼びます。

なぜインサイドなのかというと、アウトサイドではボールに当たる瞬間、フェースの面を真っ直ぐ向けることが困難だからです。

孤を描く線を考えると、アウトサイドではフェースが左を向いてしまいます。

これを無理やりフェース面が真っ直ぐを向くようにスイングしても、高い確率でミスショットになります。

ですので、ダウンスイングの軌道はインサイド

この一点で覚えてください。

インパクト

実際にボールに当たる瞬間の工程です。

ただ、ここについてはダウンスイングよりもさらに超高速領域です。

例えば、インパクトの瞬間に左手をこうして、右手はこうしたほうがよい・・・

なんて事はまず初心者の方では無理ですよね。

重要なことは、インパクトの瞬間の理想のフォームをイメージしておくことです。

というより、頭に焼き付けておくことですね。

そのイメージ像によって、不思議とスイングフォームも変わってきたりするものですから。

インパクトのフォームで、注目すべき点は3つです。

重要ポイント
  • ビハインドザボール
  • ハンドファースト
  • 腰の流れ

ビハインドザボール

ボールを線と考えて、その線より右側に頭の位置がある状態をさします。

アドレスの時とインパクトの時で頭の位置は変えてはいけません。テークバック→ダウンスイング→インパクトとスイングを行う過程で、頭の位置が軸と考えるのが一番分かりやすいです。

頭を動かさなければ、基本的に軸は動かないんです。頭がふらつく事で、軸は傾いたり移動したりします。これが基本的原則です。

ただ、全く動かさない事ばかりに囚われ過ぎると、ぎこちないフォームになってしまうので、簡単な方法として以下二つの事を意識してみてください。

  • 頭を右側に残す
  • 目線は常にボール

アドレスの時と全く一緒の位置ってイメージしても、結構難しいものです。それよりも、「ボールより右側」といったざっくりな感じの方が簡単です。

というよりも

頭は右に流れて、クラブは左に流れていく

こういった引っ張り合っているイメージでも問題ないです。

とにかくイメージ像を強く持ちましょう。

そして、どんな時でも、目線は常にボールに向けておく事。これによって、頭の位置が移動してしまう事を防ぐ効果があります。

ハンドファースト

インパクト時において、グリップがボールより左側に位置しており、クラブがくの字となって打ち込むスタイルです。

ボールより手が先行していることから、ハンドファーストとよばれています。

ここで注意として、ドライバーやフェアウエイウッド、1番アイアンなど、長いクラブになるほど、このハンドファーストが必ずしも良いとは限りません。

それは、クラブが長くなると、ロフト角(フェースの角度)がなくなるからです。逆に、短いクラブになるほどロフト角が広くなってくるので、ハンドファーストが有利になってきます。

でも、とりあえず今は忘れましょう。

初心者の頃は、まずアイアンにてこのハンドファーストを意識することが大事です。

このハンドファーストですが、コツとしてはアドレス時にそのような形でセットしておくことです。

アドレスのフォームが、そのままインパクトのフォームになりやすいので(現実にはなかなかそうはいかないのですが)

このハンドファーストが良い点は、まっすぐ飛ばすコントロール性が高まり、ミスショットが劇的に軽減されます。

アイアンで大事なことは、正確な距離感をだすことです。飛距離はそこまで必要ありません。クラブの番手(X番アイアンというような、クラブの長さごとに番号がついている)ごとに、そのクラブにあった飛距離をだせればOKです。

ハンドファーストによってロフト角が最適化されます。

  • ボールが極端に上がりすぎる
  • フェース面が斜めになっているためにカット打ち気味になって、ボールが曲がる

こういった初心者あるあるのミスショットを軽減することができるんですね。

腰が流れすぎない

インパクトの時に、腰が左に流れすぎていると、ミスショットの確率が極端に高くなります。

指標はへそです。

ボールに当てる瞬間にへそが目的方向に向いてしまうような、そういった極端な振り遅れ(手より体が先行してしまうフォーム)になってはいけません。

インパクトの時には、へそはグリップエンド方向(真正面 or やや左ぐらい)を向いてることが理想です。

体が左に流れすぎてしまうことは、最初のころはよくやってしまうスイングフォームです。

これを克服するためにも、へそとグリップエンドが同調する意識で練習するようにしましょう。

フォロースルー

この工程は、ボールを打った後の動作のことを指します。

ボールに当たった後の事になるので、あまり意味がないように思われがちですが、ここも大事な指標であり、意識付けが重要になってきます。

ここで大事な意識は「大きく大きく」です。

大きく振り切る!

こんなイメージで構いません。ここを小さな振りでイメージしてしまうと、インパクトまでのフォームに悪い影響を与えてしまいやすくなります。

そして、初心者時代にはこれが一番大事といっても過言ではない大事な要素があります。

それは「目線」です。

ボールに当てた後は、必ずといっていいほど目線が先走りしてしまいます。

ボールの行方が気になるのは自然な心境です。そのため、すぐに目線が飛球線方向を向いてしまうのです。

初心者時代は特にそうなってしまいやすいです。

ここを、ボールに当てた後も目線を変えず、ゆっくりボールを追いかけるイメージでスイングしてみてください。

劇的にフォームがよくなります。

フォロースルーでも、色々とチェックすべき要素がありますが、まずは大きく振り切るイメージで、目線は残す!

その意識付けを訓練することが、この工程では先決です。

フィニッシュ

打ち終わった後の最終フォームです。

このフィニッシュのフォームによって、今までの工程のスイングの良し悪しが分かります。

これは、ある程度練習をこなすと、なんとなく自分でも分かってきます。ナイスショットが打てた場合、決まってフィニッシュの体幹バランスがすごく良いんです。

逆に、駄目だった場合、決まってフィニッシュで体のバランスが悪い(体制がぐらついている)感じが分かります。

フィニッシュでは、背筋が伸びて、真っ直ぐ直立に立てる状態が理想ですので、当然、その状態が良く感じるのは当たり前ですね。

ここで一番のポイントは、重心の移動の割合です。

スイングの重心は、右から左、左から右とスムーズに流れて、最終的には左足一本で直立できる状態になるのが理想的です。

ここで、右足に重心が残っていたり、左足に勢いよく重心がかかりすぎたり、そういった体重移動がちゃんとできていないと、必ずフィニッシュがふらつきます。

最初の頃は、まずフィニッシュが良い状態と悪い状態、それがどういった感じなのか、そのフィーリングをつかめるまで練習することです。

良かったとき、悪かったとき、それを何度も経験していくと、それがフィニッシュの良し悪しとイコールになるんです。

ちょっと抽象的な表現になってしまいますが、心配いりません。必ず分かるようになりますので。

まとめ

スイングの一連の流れには、それぞれ名前がつけられており、その工程をしっかり理解することがゴルフにおける基本といえます。

そして、その各工程では、様々な理論が存在します。

プロによっても、千差万別です。これが良いという絶対的に正しいものは存在しません。最終的にはちゃんと打てていれば問題ないのです。

ゴルフは唯一審判が存在しないスポーツです。あなたのスイングを誰かが採点するなんてことはないんです。

自分だけのスイング

これを見つけることも醍醐味かもしれません。

しかし、そのためにも「こうしたほうがよい」という世間一般論を無視して練習しても、絶対によい結果にはつながりません。

自分だけのスイングを見つけるためにも、まずは各工程の土台・基本をしっかり身につけておきましょう。

Golf Basic Lesson

ゴルフは難しい。そして奥が深すぎる。
「ただ当てればいいだけ」という安易な考えは一切通用しない。
人それぞれ色んな独自の手法、考えがあり、何が正解ということはない。
経験を通じて得た「私的ゴルフ理論」をお伝えしていきます。